私は幼い頃から、美しいものが好きでした。
人や生き方、音楽、絵、言葉など、何においても”美しい”と感じるものが好きだったのです。
私が美しいと感じるものには、共通点がありました。
美しいと感じるものは全て、「やさしさ」、「明るさ」、「楽しさ」、「喜び」など、突き詰めてゆくと「愛」に到達するようなテーマを感じさせるものだったのです。
大人になるにつれて、「お金を生むシステムを作る人」が尊敬される社会、「競争と勝ち負け」が重視される社会において、
自分が大切にしている価値観、すなわち愛は、弱々しくて価値がないものなのではないか、強いては自分自身にも価値がないのではないかと感じられ、辛く感じることが多々ありました。
愛(やさしさ、明るさ、楽しさ、喜び)がないがしろにされる社会で生きることが、悲しかったのです。
また、大量生産・大量消費・金儲けという社会の価値観になじめない自分は、一体何を使命に生きているのだろうと考えるようになりました。
そのときに、この違和感─幼い頃から抱いている本当に大切にするべき価値─を人に伝えることこそ、私の使命なのではないかと思うようになったのです。
愛がないがしろにされる社会だからこそ、愛の大切さを伝えることに意味がある。
誰に命令されたわけでもありません。
自分の内から湧き上がってきた思いだからこそ、本物であると信じています。
私はしっかりとした教育を受けた研究者でも、文章のプロでもありませんが、私だからこそ伝えられるものがあると信じて、使命を全うしようと思います。